地酒・手造り純米酒の店
日本酒の飲み方 あれこれ
日本酒の飲み方といえば、冬ならお燗、夏なら冷と相場が決まっていました。こんな単純な飲み方しかできなかったのも昨今
の日本酒低迷の要因の一つかもしれません。そこで、燗酒は体を温める飲み方だと思っていませんか? 実は日本酒の燗酒の
目的は、アルコールの吸収を促進することにより、体を温める効能と同時に短期熟成をさせお酒を旨くするのが本来の目的なの
です。本来日本酒は、冬から春にかけて酒を造り、秋まで寝かし出荷するのが、日本酒の「秋上がり」と言って味乗りがして旨い
日本酒の本来の姿ですが、現在では「しぼりたて」や「新酒」として熟成しないまま出荷するのが、当たり前となっています。 その
ためにもぜひお燗おして日本酒を味わってください。お燗をするときには、ぬる燗、あつ燗などありますが、できればどの場合でも
徳利(とっくり)ではなく、アルミ製で構わないのでちろりを使ってください。その方がお酒がうまく開きおいしく燗がつきます。ちろり
が無く徳利でお燗する場合でも内側が素焼きのものは絶対に使わないでください。内側に不純物が残りやすくお酒の味が変る場
合があります。どちらにしても水からゆっくりと湯煎でお燗してください。家庭でお燗をする場合、簡単にお燗できる良い酒器に「燗
どっくり」と言うものがあります。外側の器に熱湯をいれ、内側の器にお酒入れるだけで、ゆっくりと適温にお燗ができます。(酒器
コーナーで販売中)使う杯の種類によってお酒の味わいが変ってきます。飲み口が扇状に広がった杯は、お酒の香りが広がりふ
んわりした感じでお酒が味わえるに対し、飲み口が狭まったぐい飲みは、お酒が締まって硬く感じられる場合がり、きつく感じるこ
ともあります。さらに禁断の燗酒の飲み方が自然に冷めた酒「燗冷まし」である。燗冷ましといえば、通常は酒がまずくなるとされ
ているが、いい純米酒、しっかりした純米酒でこそ燗冷ましで真価を発揮する。飲みにくい負の味や香りが消え、旨味のみが残る
究極の飲み方と同時に、良い酒・悪い酒の判断基準にすのも良いかかも知れない。日本酒だけでなく、お酒を飲む場合は必ず横
に水を置いて、合間あい間に水を飲みながらお酒を飲むと体に負担がなく楽に飲める(最近これを日本酒業界では「やわらぎ水」
と言っている)。又、食事と合わせて日本酒を飲むとき、肴や体調によって酒が重く感じられる場合がある。こんな時は(特に原酒
を飲む時など)、一割ほど水を(水道水で構わないができれば国産のミネラルウォーターが良い)加えてからお燗をすると、喉ごし
がよく、意外とあっさりとお酒を味わえるものだ。この時、水を加えることによって酒本来の味が消えてしまう酒は、まだまだの酒と
いえるかも知れない。 お燗酒が苦手な人もいるでしょう。こんな方は「燗ロック」はいかがでしょうか?グラスの中に大きめの氷を
入れておき、熱めにお燗した酒を氷の上から一気に注いでください。一度お燗をして旨味を増した酒が、キュット締まりちょっと違った
味わいが楽しめます。
また真夏の暑気払いには、大きめのグラスに細かく砕いた氷をいれ、そこに純米酒を注ぎ、好みによって一割ほど割り水をし、レ
モンかグレープフルーツを4分の一か半割りほど絞りいれてください。すっきりした飲み口の日本酒の飲み方です。皆さんも、お手
持ちの日本酒で構わないので、生酒やにごり酒、原酒、大吟醸などお酒の種類に関係なく、これまでの常識にとらわれず、いろい
ろ試して下さい。日本酒のいろんな表情が見えたり、その酒の欠点や長所が表にでてくることでしょう。
2005年2月 酒屋はやし 店主